費用を比較する
ShopifyとBASE、月商だけで決めない費用比較
手数料の差が、そのまま手元に残る利益の差になるとは限りません。月商・注文件数・追加費用・作業時間を同じ表に置くと、自分に合う選択が見えてきます。
2026年10月20日確認。公式情報と仮定による試算です。サービス利用体験・売上実績の報告ではありません。現時点で広告リンクは未設置。広告を導入する場合は、その旨を明示します。
最初に「売上」と「注文数」を分ける
同じ月商30万円でも、客単価3,000円なら100件、1万円なら30件です。決済費用に1件ごとの固定額があると、売上だけでは比較できません。発送や問い合わせの作業も、売上より件数に影響されます。まず予想売上と平均注文額を決め、売上÷平均注文額で注文件数を置きます。
まだ販売していなければ、予想は小さめ・中央・大きめの3通りで十分です。初月の売上を確定値のように扱って年契約を選ぶ必要はありません。売れない月に発生する固定費も一緒に見ます。
比較条件をそろえる
今回はShopify Basicの月払い4,850円と、BASEスタンダードの月額0円を比較します。決済条件は、Shopifyが公式料金ページのカード手数料の下限3.55%、BASEが通常注文の3.6%+40円とサービス利用料3%です。BASEの合計は売上の6.6%+注文ごと40円として計算します。いずれも2026年10月20日の表示に基づきます。
これは各サービスのすべての決済方法を表すものではありません。BASEのPAY IDアプリ経由注文、特定の決済手段、Shopifyのカード種類や外部決済などは別条件になり得ます。実際の決済構成で公式表を確認してください。年払い、キャンペーン、振込、為替、税調整、追加アプリ、独自ドメイン、配送、返品、原価は次の表に含めません。表示料金による概算であり、請求額の見積ではありません。
| 月商/注文数 客単価5,000円 | BASEスタンダード | Shopify Basic月払い | Shopify側の削減額 |
|---|---|---|---|
| 10万円/20件 | 7,400円 | 8,400円 | −1,000円 |
| 30万円/60件 | 22,200円 | 15,500円 | 6,700円 |
| 100万円/200件 | 74,000円 | 40,350円 | 33,650円 |
計算式は、BASE=売上×0.066+注文数×40、Shopify=4,850+売上×0.0355。客単価5,000円なら手数料だけの交点は月商約12.6万円です。この数字は「そこを超えたら移行すべき」という意味ではありません。BASEには別料金プランもあり、売上が増えたら同一サービス内のプラン変更も比較対象です。
移行前に、BASE内のプラン変更も比べる
グロースは月払い19,980円+通常決済2.9%。年払いは198,960円を一括払いし、月換算16,580円です。客単価5,000円なら、スタンダードとの差が逆転する月商は月払いで約44.4万円、年換算で約36.8万円。PAY IDアプリ経由と追加1%の決済はこの単純計算から除きます。
月商100万円では、スタンダード74,000円、グロース月払い48,980円、Shopify Basic月払い40,350円。Shopifyとの差はスタンダード比較の33,650円ではなく、グロース月払い比較なら8,630円まで縮みます。アプリ・作業・移行投資を足す前の数値です。年払いの節約と先払い負担を混同しないでください。
追加アプリと作業時間を足すと結論が変わる
月商30万円の例では、Shopify側の料金差は6,700円です。しかし、仮に追加アプリを月3,000円使い、移行後の作業が月2時間増え、その時間を3,000円/時で評価すると、差額は6,700−3,000−6,000=−2,300円です。見えていた節約より追加負担が大きくなります。この費用・時間は例示であり、特定サービスで必ず発生するものではありません。
逆に、今の手作業が減るなら、その時間には価値があります。商品登録、在庫確認、伝票、注文キャンセル、問い合わせのうち、どこが何分減るのかを書いてください。「便利そう」ではなく、月の作業回数×1回あたり短縮時間で見積もると、比較しやすくなります。
原価と返品は別枠で残す
物販では、売上から仕入・製造原価、梱包、事業者負担の送料、返品対応を引いた残りが重要です。例えば、月商30万円・原価率40%・発送梱包1件600円・60件という仮定なら、料金差を比較する前に156,000円の負担があります。ここに広告費や人件費も加わります。サービス変更だけで商品の採算が改善するとは考えないでください。
返品は「売上の何%」だけでまとめると、再発送や検品の作業を見落としがちです。返品件数、1件あたりの追加送料、作業時間を分けます。返金時の決済手数料の扱いは事業者・決済方法の公式条件で確認し、未確認なら0円と置かず予備費を残します。
決める前の3つの確認
- 最低売上の月でも固定費を負担できるか。年払いの月換算額と毎月の支払いを混同しない。
- 必要な決済・配送・商品管理を、追加費用込みで実現できるか。未確認の機能は対応済みにしない。
- 変更しない選択や、同じサービス内でのプラン変更より有利か。移行作業の費用も含める。
まずは計算機に自分の売上と客単価を入れてください。料金だけで差が出ても、追加費用と時間を入れた後の結果を判断に使います。差が小さいなら、移行を急がず商品の利益や集客を先に改善する選択も合理的です。
確認した公式資料
Shopify公式料金/BASE公式料金・手数料。契約前には必ず最新条件を確認してください。